― 英国美術の黄金時代が2014年1月、東京に現れる ―
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革新的であり伝統的、造形主義的であり文学的、夢想的であり現実主義的、矛盾しているからこそダイナミックで魅力的な
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英国美術とは? |
19世紀後半のイギリスは、ヴィクトリア女王の統治下(1837〜1901)、産業革命による経済発展が成熟に達し、海外に広大な植民地を広げた大英帝国の絶頂期。
同時に急速な産業化は、様々な格差や矛盾をイギリス社会にもたらし、イギリスの芸術家たちはこの矛盾を埋め、近代に相応しい芸術を求める。 |
英国発ロンドン、の二大美術展 夢の同時開催! |
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英国を代表する美術館、テート美術館(TATE)、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)で開催され大きな反響を呼んだ2つの展覧会の世界巡回展バージョンが、2,014年1月から東京で同時開催される運びとなりました。 19世紀半ばから世紀末は、まさに英国美術の黄金時代。 怒涛の産業化、社会変化にビビッドに反応し、従来の美術に異を唱えた 「ラファエル前派」の運動を引き金に、個性的な芸術家が次々と才能を開花させます。 次第に動きは作家・工芸家・デザイナーにも広がり、芸術は何よりも美しくあるべきという「唯美主義」の大きな波が生まれました。 |
テート美術館の至宝 「ラファエル 前派展 英国ヴィクトリア朝絵画の夢」 森アーツセンターギャラリー |
The Beautiful 「ザ・ビューティフル 英国の唯美主義 1860-1900」 三菱一号館美術館 |
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英国を代表する美術館の一つ、テート美術館が所蔵するラファエル前派の絵画71点のご紹介です。 1848年、当時のアカデミズムに反旗を翻し、結成されたラファエロ以前の初期ルネッサンス芸術に霊感源を求めようとした若者グループ、ラファエル前派(PRB)の前衛運動は、英国のアート界にスキャンダルを巻き起しました。 本展は、グループ結成から1890年代までのラファエル前派の歩みを7つのテーマにわけて紹介します。
ロンドン、ワシントン、モスクワ、そして東京へ巡る注目の展覧会です。
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19世紀半ばのロンドン―産業革命の成功がもたらした物質的繁栄を謳歌するヴィクトリア朝の英国に、行き過ぎた商業主義や功利主義を批判し、美のみちた生活の重要性を唱える人々―「唯美主義者(the
Aesthetes)」が登場します。 芸術はただ美しくあるために存在すべきだとする彼らの信念は、革新的な美術とデザインを生み出します。 本展は、英国ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館所蔵作品を中心に、約150点の油彩画や水彩画、素描、家具、工芸、宝飾品から構成します。 |
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「展覧会のみどころ」 1. ミレイ、ハント、ロセッティ…ラファエル前派の決定版 2. ロセッティの作品19点、一挙公開! ミレイの 《オフィーリア》 も見逃せない! 3. テート美術館から、話題の国際巡回展、いよいよ東京へ |
「本展のみどころ」 19世紀後半の英国で前衛芸術と大衆が一体化した 壮大なムーヴメント 欧米で高い評価を得た世界巡回展を再構成。 日本初の唯美主義展! 同時代の建物 「三菱一号館」 にて開催 |
'2013 9/25 両展覧会の概要説明会(MARUNOUCHI CAFE)でのスライド映写の画像です。 |
ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ (1828-82) 《ベアタ・ベアトリクス》 1864-70年頃 油彩・カンヴァス 86.4 x 66cm テート館蔵 ©Tate |
アルバート・ムーア (1841-1893) 《真 夏》 1887年 油彩/カンヴァス 196.1 x 189.6cm ラッセル=コート美術館蔵 Photograph reproduced with the kind permission of the Russell-Cotes Art Gallery & Museum. Bournemouth |
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1848年ロンドン。 前衛美術運動を起こし、英国の美術史に大きな影響を与えた「ラファエル前派兄弟団(PRB)」は、ロイヤル・アカデミーで学ぶ3人の学生、ジョン・エヴァレット・ミレイ(1828-96)、ダンテ・ゲイブリエン・ロセッティ(1828-82)、ウィリアム・ホルマン・ハント(1827-1910)を中心に結成された。
彼らは盛期ルネサンスの巨匠ラファエロを規範としてその形式だけを踏襲する当時のアカデミズムに反発し、ラファエロ以前の素直で誠実な初期ルネッサンス絵画を理想としこのグループ名を付けた。
具体的には自然をありのままに見つめその姿を正確に写しだそうとして、戸外での制作を試みたり、くっきりした明るい色彩を使用し細部を描き込んだりして、リアリズムに徹した画面を作り上げた。…1850年代後半には、ラファエル前派の第二世代を形成し、後の唯美主義やアーツ・アンド・クラフツ運動にもつながっていく
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1860年代〜1900年代の英国の美術界・デザインには相反する様式が入り乱れ、混沌とした状態にありましたが、そのなかから明快で、革新的な理念が台頭します。
時代に蔓延する醜悪さや物質万能主義から逃れ、新たな美を見いだしたいという欲求です。 唯美主義運動は、「芸術のための芸術(Art for Art's
Sake)を創りだそうとしました。 これはただ見る人の目を歓ばせるために存在し、大胆にも官能の悦楽までほのめかそうと願うような芸術です。 この運動にはラファエル前派の詩人で画家のダンテ・ゲイブリエル・ロセッティや、かれを慕う年少の友ウィリアム・モリス、エドワード・バーン=ジョーンズといったロマン主義的なボヘミアンの芸術家たちも参加しました…画家のこうした意気込みは、建築家やデザイナーにも伝わります。…(スティーヴン・キャロウェイ氏:元ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館
学芸員) |
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お問合せTel:03-5777-8600(ハローダイヤル) 展覧会公式サイト:http://prb2014.jp 美術館サイト:http://www.roppongihills.com/facilities/macg/ 主催:テート美術館、朝日新聞社、森アーツセンター 後援:ブリティッシュ・カウンシル、ラスキン文庫 協賛:Daishinsha 協力:Marubeni |
お問合せTel:03-5777-8600(ハローダイヤル) 展覧会サイト:http://mimt.jp/beautiful 美術館サイト:http://mimt.jp 主催:三菱一号館美術館、朝日新聞社、 朝日テレビ、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館 後援:ブリティッシュ・カウンシル 協賛:大日本印刷 協力:ヤマトロジスティクス |
参考資料: PRESS RELEASE「ラファエル 前派展」「ザ・ビューティフル」 他。 |
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